カテゴリマーク12/13に第39回定例研究会・忘年会開催(※追加)

座談会:日韓言論の「慰安婦」報道を考える

 朝日新聞のいわゆる「吉田清治証言」報道の取り消し、およびそれに伴う謝罪をきっかけに、日本社会における「慰安婦問題」の認識が大きく揺らいでいる。日本軍による強制連行があったのかどうかという狭い事実関係に慰安婦問題を限定し、強制連行を支えるとされてきた「一つの証言」が否定されたことをもって、慰安婦問題全体の事実性に疑いの目を向けようとする動きが広がっているように感じられるのである。このような認識の変化は、日韓関係の修復をさらに難しくし、日本の対米関係や国連外交に対する姿勢にまで影響を及ぼしかねない深刻な問題性を内包していると思われる。  韓国社会においても、慰安婦問題の多様性、複雑性、および日韓関係の文脈を超えるところに存在するこの問題の普遍性に対しては十分な目配りができず、もっぱら日本との「対決」を後押しする理由としてこの問題を「政治的に」捉えてきたように思われる。日本社会に生きる研究者としての我々は、このような状況をどのように理解し、どのように対応すべきであるのか。そして今後の推移をどのように展望できるのかについて、多角的に議論を行っていく必要があると考える。  今回の定例会では、その手始めとして、韓国と日本の言論における慰安婦報道をテーマとして定め、会員各自が、それぞれの観点から、議論に参加する座談会を開くことにした。日韓の慰安婦報道はこれまで、どのように展開されてきたのか、そこにはどのような特徴や問題を認めることができるのか。そしてそのような報道の影響はどのような結果として現れているのかなどについて、広く会員の間で理解を共有していくことができれば幸いである。
日時:2014年12月13日(土) 15:00~ 場所:法政大学市ヶ谷キャンパス 外濠校舎F-508 発題:李光鎬(慶応大学)、黄盛彬(立教大学)、韓国新聞記者2名(慶応大訪問研究員) 討論者:金慶珠(東海大)、金富子(東京外国語大学)、伊藤智永(毎日新聞)、 鄭ミエ(駐日韓国大使館先任研究院)。それ以外に本フォーラム会員参加者 司会:柳赫秀(横浜国立大学)